8月中旬、講師を務めている小学校オーケストラのサマーコンサートが開催されました。
今回は3年に一度の大舞台、サントリーホール大ホールでの本番でした。
指揮は、なんと!世界の巨匠、秋山和慶先生がつとめてくださいました。
こんな機会を小学生で味わうことができるなんて、羨ましい限り…!
秋山先生のご指導は、「子どもだからこのぐらいで…」という妥協は一切ありませんでした。
音楽に真摯に向き合う姿勢や、この曲にはどんな思いが込められているのかなど、貴重なお話とともに一心に伝えてくださいました。
どんどん変わっていく子どもたちの奏でる音楽。
まさに魔法使いのようでした。
忙しいスケジュールの合間を縫って、7月末からたくさんリハーサルをしてくださり、本当に感謝しかありません。
私が担当している生徒さんで、自分たちの本番が差し迫る中、サントリーホールで行われた、好きなヴァイオリニストのコンサートを聴きに行ってきたというお話をしてくれました子がいました。
サントリーホールで鑑賞したということだけでも、素晴らしい経験をされたのだなあと思っていましたが、
「サントリーホールのf(フォルテ)やp(ピアノ)がどういう感じなのかイメージがついた」のだと…!
なんて素晴らしい感性を持っているのだろうと驚きとともに感激しました。
たしかに、“ホールは楽器”とよく言うように、会場によって響き方や強弱の聴こえ方は全く違います。
それを客観的に聴いて感じるということは、演奏する立場になった時に響きをイメージしやすくなり、とても役に立ちます。
それを感じ取って帰ってきたなんて、本当に素晴らしいことだなと。そして、本番でも素晴らしい活き活きとした弾き姿を見せてくれました。
6年生が中心となって、本当に素晴らしい演奏をしてくれました。
1年生から指導させていただいていた子もいたので、5年の歳月が経ちこんなに成長されて…と舞台袖で涙しそうになりました。
何曲か一緒に演奏させていただきましたが、本番ならではのあの緊張感、みんなが一丸となって音楽に集中しているあの空気感を肌で感じました。
あの真剣な眼差しは、何度目にしても、心を打たれるようなグッとくるものがあります。
猛暑の中、コンサート前は毎日のように連日練習がありましたが、一生懸命に頑張ってくれ、素晴らしい演奏会を開催することができました。
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